トイレが流れるけど詰まってる原因は?少しずつ流れる時の対処法も紹介

トイレが流れるけど詰まってる原因は?少しずつ流れる時の対処法も紹介
  1. トイレが流れるけど詰まってる状態は、水位の変化や流れ方・異音で確認できる
  2. 少しずつ流れる原因は、トイレットペーパーの大量流し・固形物の混入・タンクの水量不足・排水管の汚れなど4つに分類される
  3. 流れるけど詰まってる時の応急処置としてラバーカップやお湯を使う方法があるが、固形物が原因の場合は修理業者への依頼が必要

トイレを流したとき、一気に流れがないものの、少しずつ水が引いていく状態に不安を感じていませんか?「完全には詰まっていない感じはするけど…」という感触は不具合のサインかもしれません。

こういった「流れるけどつまっている気がする」状態を放置すると、いずれトイレが完全に詰まって水が溢れたり、集合住宅では階下へ被害が及んだりする恐れがあります。本記事では、トイレが流れるけど詰まってる状態の確認方法と原因、今すぐできる応急処置の方法を解説します。

トイレが流れるけど詰まってるときの水の流れの特徴

トイレが流れるけど詰まっているときの水の流れの特徴

「流れるけれど詰まっている」状態とは、水を流した直後に水位が上がり、時間をかけてゆっくりと下がっていく症状を指します。完全に詰まってはいないため最終的には水が引きますが、正常な流れではありません。

主な特徴は以下の通りです。

  • 水位がしばらく高いまま:流した直後、水が勢いよく流れず便器内の水位が数秒~数分間高止まりする
  • ゆっくりと水が引く:数分かけて水位が下がり、最終的に流れきる
  • トイレットペーパーが残る:ペーパーの破片が浮いたまま便器に残る

これらの症状は、トイレの排水管の一部が塞がって水の通り道が狭くなっているサインです。放置すると完全に詰まる恐れがあるため、症状が続く場合は修理業者へ相談しましょう。

実際にトイレがつまっているか確認する3つの方法

実際にトイレがつまっているか確認する3つの方法

トイレが流れるけど詰まってる状態かどうかを確認するには、以下の3つの方法を行ってください。

  1. 水位を観察する
  2. 水の流れ方の確認をする
  3. 異音の有無を聞く

それぞれの確認方法について詳しく解説していきます。

①水位を観察する

トイレが実際に詰まってるケースかどうか確認する1つ目の方法は、便器内の水位を観察することです。水を流した後に少しずつ流れる症状が見られ、水位が通常より高い位置で止まっている、または逆に低い位置で止まっている場合はつまりのサインです。

正常な水位は、便器の排水口が半分程度隠れる位置になります。水位が異常な位置にある場合、排水管内で何らかの障害が発生しているため、水の流れが妨げられている状態です。定期的に水位をチェックする習慣をつけることで、詰まりの早期発見につながるでしょう。

②水の流れ方の確認をする

トイレが実際に詰まってるかを確認する2つ目の方法は、水の流れ方をチェックすることです。レバーを引いて水を流したとき、勢いよく渦を巻いて流れるのが正常な状態です。一方、水が少しずつしか流れない、渦を巻かずに引いていくという場合は、排水管内で詰まりが発生している可能性があります。

これは排水管の一部が塞がれているため、水の通り道が狭くなっていることが原因です。
流れ方に違和感を覚えたら、放置せずにすぐに確認し、ラバーカップなどで早めに対処しましょう。

③異音の有無を聞く

トイレが実際に詰まってるかを確認する3つ目の方法は、異音がないかチェックすることです。水を流したときに「ゴボゴボ」「ゴポゴポ」という空気が抜けるような音がする場合は要注意です。

この異音は、排水管内で空気の通り道が狭くなっているサインで、詰まりが進行している証拠と言えるでしょう。正常なトイレではスムーズに水が流れるため、このような異音は発生しません。

トイレが流れるけれどつまりかける4つの原因

トイレが流れるけど詰まりかけている場合、大きく4つの原因が想定されます。

  • 原因①:トイレットペーパーや排泄物の大量流し
  • 原因②:固形物の混入による部分的な詰まり
  • 原因③:タンクから流れる水量の不足
  • 原因④:排水管内部の汚れや尿石の蓄積

それぞれの原因によって対処方法が異なるため、まずは何が原因なのかを特定することが重要です。

原因①:トイレットペーパーや排泄物の大量流し

原因の1つ目は、トイレットペーパーや排泄物を一度に大量に流してしまったことです。

一度に流すと溶ける前に排水管内で塊となってしまい、水の通り道を狭くしてしまうのです。目安として、トイレットペーパーをゴルフボールやピンポン玉サイズ7個以上を一度に流すと詰まりやすくなります。

また、便秘後の硬い便も詰まりの原因になりやすいです。硬くて太い便は水に溶けにくく、排水管の曲がり部分で引っかかることがあります。水分が少なく腸内に長時間滞留していた便ほど、つまりを起こしやすい傾向があるでしょう。

原因②:固形物の混入による部分的な詰まり

トイレが流れるけど詰まってる原因の2つ目は、固形物が排水管内に混入したことです。スマートフォン、ハンカチ、ボールペン、おもちゃ、メガネ、アクセサリーなど、水に溶けないものを誤って流してしまうケースがあります。

これらの固形物は排水管の曲がり部分や狭い箇所に引っかかり、完全には塞がないものの水の通り道を狭くしてしまうのです。排水管の一部を塞いでいる状態では、水は少しずつ流れますが正常な勢いは出ません。この状態でトイレットペーパーなどを流し続けると、固形物に引っかかって蓄積し、やがて完全に詰まってしまいます。

特に小さなお子様がいる家庭では、子どもがおもちゃを便器に落として流してしまうケースが多く見られます。ポケットに入れていたハンカチやスマートフォンが、用を足す際に滑り落ちてしまうこともあるでしょう。固形物が原因の場合、放置しても自然には治らないため注意が必要です。

原因③:タンクから流れる水量の不足

トイレが流れるけど詰まってる原因の3つ目は、タンクから流れる水の量が不足していることです。節水のためにタンク内へペットボトルを入れている場合、流れる水量が減少します。水量が不足すると、本来流れるはずのトイレットペーパーや排泄物を押し流す力が弱くなり、排水管内に残ってしまうのです。

また、大便を流す際に「小」レバーを使用すると、水量不足で詰まりやすくなります。「小」レバーは小便やトイレットペーパー少量を流すために設計されており、大便を流すには水量が足りません。節水を意識しすぎて「小」レバーばかり使用すると、詰まりのリスクが高まるでしょう。

さらに、タンク内部品の故障による給水不良も原因の1つです。ボールタップや浮き球が正常に作動せず、タンク内の水位が適正水位まで達していない場合があります。タンク内の水面が「WL(適正水位)」の刻印より低い位置にある場合は、部品の故障を疑ってください。

原因④:排水管内部の汚れや尿石の蓄積

トイレが流れるけど詰まってる原因の4つ目は、排水管内部に汚れや尿石が蓄積していることです。長年使用したトイレの排水管には、尿に含まれるカルシウムが固まった尿石や、トイレットペーパーのかすなどが少しずつ蓄積します。

これらの汚れが排水管の内壁にこびりつくと、排水管の内径が狭くなり、水の流れが悪くなるのです。尿石は特に厄介で、一度蓄積すると通常の掃除では落とせません。酸性の洗剤でないと溶かすことができず、放置するとどんどん厚みを増していきます。

排水管が狭くなった状態でトイレットペーパーなどを流すと、引っかかって詰まりやすくなるでしょう。また、外部の下水管にトラブルが発生しているケースもあります。屋外の排水桝に汚れが溜まっている、植栽の根が下水管に侵食している、下水管自体が老朽化しているなどの問題です。この場合、トイレ本体には問題がないため、自分で対処することは難しくなります。

詰まりかけのトイレの状態を悪化させる3つのNG行動

トイレが流れるけど詰まってる時に、やってしまいがちな行動があります。以下の3つの行動は詰まりを悪化させるため、避けてください。

  1. 何度もレバーを引いて流し続ける
  2. 針金ハンガーなどで無理に押し込む
  3. 60度より高温の熱湯を流して便器を破損させる

やってはいけない3つの行動について詳しく解説していきます。

①何度もレバーを引いて流し続ける

トイレが流れるけど詰まってる時に繰り返し水を流すと、詰まりが完全に進行してしまいます。少しずつでも流れているからと何度もレバーを引くと、排水管内に詰まっているトイレットペーパーや排泄物に新しい水と汚物が加わります。

その結果、詰まりの塊が大きくなり、最終的には水の通り道を完全に塞いでしまうのです。完全に詰まってしまうと、便器内の水位がどんどん上がり、溢れる危険性が出てきます。便器の縁まで水位が上がり、床に汚水が溢れ出すと、床材の腐食やカビの発生につながるでしょう。

また、フローリングの場合は膨張や変形を起こし、クッションフロアの場合は継ぎ目から下地に水が浸入してしまいます。特に集合住宅では、階下への漏水被害が発生する恐れがあります。

自分の部屋だけでなく、下の階の天井や壁にシミができたり、家具や家電が濡れてしまったりすると、高額な賠償責任を負うことになりかねません。詰まりかけている状態では、安易に水を流さないようにしましょう。

②針金ハンガーなどで無理に押し込む

詰まりを取ろうとして針金ハンガーを伸ばし、排水口に差し込んで押す行為は危険です。便器の内部や排水管を傷つける可能性があり、陶器にひびが入ったり、配管に穴が開いたりする恐れがあります。また、詰まりの原因を奥へ押し込んでしまうと、取り出すのがさらに困難になるでしょう。

③60度より高温の熱湯を流して便器を破損させる

詰まりを溶かそうと、沸騰したお湯などを流すのもやってはいけません。便器は陶器でできているため、急激な温度変化に弱い性質があります。

目安として60度より高い温度の熱湯を注ぐと便器にひびが入ったり、最悪の場合は割れてしまったりする可能性があるのです。便器ごと交換となると、数万円から十数万円の費用がかかってしまいます。

放置で自然にトイレつまりが解消するケース・しないケース

トイレの水が流れるが詰まっている状態が自然に治るかどうかは、つまりの原因によって異なります。水に溶けるものが原因であれば時間の経過とともに解消する可能性がありますが、水に溶けないものが原因の場合は放置しても治りません。

ここでは、放置で解消するケースとしないケースを以下の項目に沿って詳しく解説します。

  • 2~3時間の放置で解消する可能性があるケース
  • 放置してはいけない・自然には治らないケース

自然に治る詰まりなのかを見極めましょう。

2~3時間の放置で解消する可能性があるケース

トイレが流れるけど詰まってる状態でも、以下のものが原因であれば2~3時間の放置で自然に解消する可能性があります。

詰まったもの放置時間の目安改善の可能性
トイレットペーパー2~3時間高い
排泄物2~3時間高い
流せるお掃除シート(JIS規格品)半日~一晩中程度

トイレットペーパーは水に溶けやすく作られているため、大量に流してしまった場合でも2~3時間程度で溶けることが多いです。ただし、海外製の厚手のトイレットペーパーは溶けるのに時間がかかる場合があります。

排泄物も水に溶ける性質を持っているため、2~3時間の放置で改善する可能性があります。ただし、便秘後の硬い便や量が多い場合は、それ以上の時間がかかることもあるでしょう。ペットの便は毛を多く含むため、人間の便よりも溶けにくい傾向があります。

流せるお掃除シートなどは、トイレットペーパーより溶けにくい製品が多いです。JIS規格で作られている製品であれば半日から一晩程度で溶けますが、規格外の製品は溶けない可能性があります。流した製品のパッケージを確認し、JIS規格品であることを確認してください。

放置してはいけない・自然には直らないケース

以下のものが原因でトイレがつまりかけている場合は、基本的に放置しても自然には直りません。

  • おむつや生理用品
  • 紙おむつやナプキン
  • ティッシュペーパー
  • 固形物全般

上記が原因でトイレが詰まってる場合は、自然に直ることはないため、修理業者に相談しましょう。

トイレが流れるけど詰まってる時に今すぐできる4つの応急処置

トイレが流れるけど詰まってる状態を自分で解消するには、修理業者を呼ぶ前に試せる応急処置があります。ただし、固形物が原因の場合は無理に自分で対処せず、業者に依頼することをおすすめします。

4つの応急処置法は以下の通りです。

  • 応急処置①:ラバーカップ(スッポン)を使う
  • 応急処置②:40~60℃のお湯を流す方法
  • 応急処置③:重曹とクエン酸を使った方法
  • 応急処置④:アルカリ性洗剤を使う

ここでは、水に溶けるものが原因の詰まりに有効な4つの応急処置方法を解説します。

応急処置①:ラバーカップ(すっぽん)を使う

ラバーカップでトイレの詰まりを解消する方法

トイレが流れるけど詰まってる時に最も一般的な応急処置方法は、「ラバーカップ」を使うことです。ラバーカップは排水口に密着させて押し引きすることで、水圧によって詰まりを解消します。

ラバーカップの使い方と手順

  1. ラバーカップのゴム部分が浸かる程度に、便器内の水位を調整する
  2. ラバーカップを排水口に密着させる
  3. ゆっくりと押し込んで空気を抜き、勢いよく引き上げる
  4. この動作を5~10回繰り返す

使用時の注意点としてはラバーカップには和式用と洋式用があり、形状が異なります。洋式トイレには、カップの先端に出っ張りがある洋式用を使用してください。また、ラバーカップは「引く」動作で詰まりを取るため、押すことに力を入れすぎないようにしましょう。

応急処置②:40~60℃のお湯を流す方法

40〜50度のぬるま湯でトイレのつまりを洗い流す方法

トイレが流れるけど詰まってる時、40~60℃のぬるま湯を流す方法も効果的です。お湯がトイレットペーパーや排泄物を溶かしやすくし、詰まりを解消しやすくします。

便器内の水位が高い場合は、まずバケツや灯油ポンプで水を汲み出してください。次に、40~60℃に調整したお湯をバケツに用意します。このとき、必ず温度計で確認し、熱湯にならないよう注意が必要です。

お湯を流す際は、高い位置から排水口に向かって一気に注ぎ込みます。高い位置から注ぐことで水圧が加わり、詰まりを押し流す効果が高まるでしょう。お湯を流した後は1時間ほど放置し、詰まりが解消したかバケツで少量ずつ水を流して確認してください。

注意点として、温度が高すぎる熱湯を流すと、陶器製の便器にひびが入ったり割れたりする危険性があります。便器は急激な温度変化に弱いため、必ず40~60℃のぬるま湯を使用してください。便器が破損すると、交換に数万円から十数万円の費用がかかってしまいます。

応急処置③:重曹とクエン酸を使った方法

重曹とクエン酸でトイレのつまりを洗い流す方法

トイレが流れるけど詰まってる時、重曹とクエン酸を使った方法も有効です。重曹とクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生し、その泡の力で詰まりをほぐして溶かしやすくします。

用意するものと量

  • 重曹:50ml(カップ1/4程度)
  • クエン酸:100ml(カップ1/2程度)
  • ぬるま湯(40~60℃):便器の半分程度

まず、便器内に重曹50mlを入れます。次に、クエン酸100mlを加えてください。すると、シュワシュワと泡が発生します。泡が出始めたら、40~60℃のぬるま湯を便器の半分程度まで注ぎ込みましょう。

そのまま1時間ほど放置します。この間に炭酸ガスの泡がトイレットペーパーや排泄物をほぐし、溶けやすい状態にしてくれるでしょう。1時間後、バケツで少量ずつ水を流して詰まりが解消したか確認してください。

換気をしながら作業する必要性炭酸ガスの濃度が高くなると、めまいや頭痛を引き起こす可能性があります。必ず窓を開けたり換気扇を回したりして、十分な換気を行いながら作業してください。また、重曹とクエン酸は食品にも使用される安全な素材ですが、目や皮膚に刺激を与えることがあるため、ゴム手袋を着用しましょう。

応急処置④:アルカリ性洗剤を使う

トイレが流れるけど詰まってる時、アルカリ性のトイレ用洗剤を使う方法もあります。アルカリ性洗剤はトイレットペーパーや排泄物を溶かす効果があり、詰まり解消に役立つでしょう。

代表的なアルカリ性洗剤として、ドメストやサンポールなどがあります。これらの洗剤100ml程度を便器内に投入し、その後40~60℃のぬるま湯を便器の半分程度まで注ぎ込んでください。

そのまま30分~1時間程度放置します。洗剤の成分が詰まりの原因を溶かし、流れやすい状態にしてくれるでしょう。放置後、バケツで少量ずつ水を流して詰まりが解消したか確認してください。

なお、アルカリ性洗剤は洗浄力が強力なため、取り扱いには十分注意が必要です。必ず手袋とマスクを着用し、目に入らないよう気をつけてください。また、換気を十分に行い、他の洗剤と混ぜないようにしましょう。特に酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する危険性があります。

また、アルカリ性洗剤を使用する際は、便器や配管を傷めないよう使用量を守ってください。過剰に使用しても効果は変わらず、むしろ環境への負荷が大きくなります。洗剤のパッケージに記載されている使用方法を必ず確認し、適切な量を使用しましょう。

トイレが流れるけど詰まってる時に修理業者へ依頼すべきケース

トイレが流れるけど詰まってる状態を自分で対処できない場合は、専門業者への依頼を検討する必要があります。無理に自分で対処しようとすると、便器や配管を傷つけたり、詰まりを悪化させたりする恐れがあるためです。

以下の5つのケースに該当する場合は、修理業者への依頼がおすすめです。

  • ケース①:固形物を流してしまった場合
  • ケース②:応急処置を試しても解消しない場合
  • ケース③:詰まりの原因が特定できない場合
  • ケース④:タンクや配管設備に問題がある場合
  • ケース⑤:集合住宅で階下への影響が心配な場合

それぞれのケースについて詳しく解説していきます。

ケース①:固形物を流してしまった場合

つまりの原因が固形物の場合は、すぐに修理業者へ依頼してください。スマートフォン、おもちゃ、ハンカチ、メガネ、アクセサリーなどの水に溶けないものは、放置しても自然には流れません。

ラバーカップやお湯などの応急処置を試すと、固形物を排水管の奥へ押し込んでしまう危険性があります。固形物が排水管の奥に入り込むと、取り出すために便器を取り外す必要が出てきます。早めに修理業者を呼べば、配管工事をしなくても取り出せる可能性が高く、結果的に費用も安く抑えられるでしょう。

ケース②:応急処置を試しても解消しない場合

ラバーカップやお湯などの応急処置を試しても解消しない場合は、修理業者への依頼が必要です。2~3時間放置しても改善しない、ラバーカップを使っても効果がないという場合は、詰まりが深刻化している可能性があります。

排水管の奥で詰まっている、複数箇所で詰まっている、詰まりの量が多すぎるなど、自力では対処できない状況が考えられるでしょう。無理に何度も応急処置を繰り返すと、便器や配管を傷つける恐れがあります。また、時間が経つほど詰まりが悪化し、修理費用が高額になる可能性もあるため、修理業者に相談しましょう。

ケース③:詰まりの原因が特定できない場合

トイレが流れるけど詰まってる状態で、何を流したか分からない、心当たりがないという場合も業者への依頼がおすすめです。原因が特定できない状態で応急処置を行うと、かえって状況を悪化させる可能性があります。

固形物が詰まっているのにラバーカップを使えば奥へ押し込んでしまいますし、尿石の蓄積が原因なのにお湯を流しても効果はありません。また、タンクや配管に問題がある場合は、応急処置では解決できません。

修理業者であれば、カメラなどの機材を使って排水管内部を確認し、正確に原因を特定できます。原因が分からない場合は、自己判断で対処せず、修理業者に診断してもらうことが確実でしょう。

ケース④:タンクや配管設備に問題がある場合

トイレが流れるけど詰まってる原因が、タンクの水量不足や配管の汚れ・尿石の蓄積である場合は、修理業者への依頼が必要です。タンク内部品の故障は、専門的な知識と技術がないと修理できません。

ボールタップや浮き球、フロートバルブなどの部品を正しく交換するには、適合する部品の選定や調整が必要になります。不用意に触ると水漏れを起こしたり、元に戻せなくなったりする恐れがあるでしょう。

排水管内部の尿石や汚れの蓄積も、自分で完全に除去することは困難です。市販の洗剤では表面的な汚れしか落とせず、配管内部に固着した尿石を溶かすには、修理業者が使用する専用の薬剤や高圧洗浄機が必要になります。根本的な解決を図るためにも、修理業者へ依頼しましょう。

ケース⑤:集合住宅で階下への影響が心配な場合

詰まりかけの状態を放置したり、自分で対処したりして失敗すると、集合住宅では階下へ被害が及ぶ恐れがあります。便器から水が溢れると、床に染み込んだ水が下の階の天井にシミを作ったり、家具や家電を濡らしたりする可能性があります。

マンションやアパートでは排水管を共有しているため、1つの部屋のトイレ詰まりが他の部屋に影響を与えることも珍しくありません。階下への水漏れ被害が発生した場合、修理費用だけでなく、家財の補償や慰謝料などを含めた高額な賠償責任を負うことになりかねません。集合住宅にお住まいの場合は、詰まりの兆候が見られた時点で早めに修理業者へ相談し、被害拡大を防ぐことが重要です。

トイレのつまりかけ解消を業者に依頼した際の料金目安

トイレが流れるけど詰まってる状態で修理業者に依頼する場合、修理サービスの内容と料金の目安を知っておくことが大切です。事前に相場を把握しておくことで、適正価格でサービスを受けられ、悪質な業者による高額請求を避けられます。

トイレが流れるけど詰まってる状態の修理にかかる料金は、詰まりの原因や作業内容によって変動します。以下は、一般的な作業内容と料金相場です。

作業内容料金目安
軽度の詰まり除去8,000円~
ラバーカップ・ローポンプ作業8,000円~
トーラー機使用作業25,000円~
高圧洗浄機使用作業30,000円~
便器脱着作業33,000円~

※2025年10月現在の料金相場です。

軽度の詰まりであれば8,000円程度からが相場となっていますが、便器を取り外す必要がある場合は30,000円以上かかることもあります。固形物が排水管の奥に入り込んでいる場合や、配管工事が必要な場合は、さらに費用が高額になる可能性があるでしょう。

水道屋メンテプロでは、トイレが流れるけど詰まってる状態に対して、お見積もり無料・出張費無料で対応しています。作業前に必ず料金を明示し、ご納得いただいてから施工を開始しますので、後から高額請求される心配はありません。

トイレが流れるけど詰まってる時は早めの対処を

トイレが流れるけど詰まってる状態は、少しずつ流れるため軽視しがちですが、完全な詰まりへと進行する危険性があります。早期に対処することで、水が溢れる被害や高額な修理費用を防げるでしょう。

原因としては、トイレットペーパーや排泄物の大量流し、固形物の混入、タンクの水量不足、排水管内部の汚れや尿石の蓄積の4つが主に挙げられます。トイレットペーパーや排泄物が原因であれば、2~3時間の放置で自然に解消する可能性があります。

ただし、固形物やおむつ・生理用品などが原因の場合は、放置しても治りません。何度も水を流すと完全に詰まってしまい、便器から水が溢れる危険性があるため注意が必要です。

応急処置としては、ラバーカップを使う方法、40~60℃のお湯を流す方法、重曹とクエン酸を使う方法、アルカリ性洗剤を使う方法の4つがあります。これらの方法を試してみる価値はありますが、固形物が原因の場合や応急処置で解消しない場合は、無理をせず修理業者に依頼することが賢明でしょう。

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