トイレタンクの水がちょろちょろ漏れる4つの原因と対処法

トイレタンクの水がちょろちょろ漏れる4つの原因と対処法
  1. トイレタンクから水がちょろちょろ流れる原因は、フロートバルブの劣化・ボールタップの故障・鎖の絡まり・オーバーフロー管の破損の4つ
  2. 止水栓を閉める・水位を確認する・箇所を特定するの3ステップで応急処置ができる
  3. 自分で対処できない場合は、見積もり無料の修理業者に早めに依頼する

「トイレからちょろちょろと音がする」「便器内に水が流れ続けている」とお困りではありませんか?実は、トイレタンクからの水漏れには共通の原因があり、適切な対処で確実に解決できます。

本記事では、タンクから水がちょろちょろ流れる4つの原因と具体的な対処法を詳しく解説します。応急処置の方法や修理業者への依頼タイミングもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレのタンクから水がちょろちょろ流れる4つの原因

トイレのタンクから水がちょろちょろ流れる4つの原因

トイレタンク内の部品トラブルが原因で水位異常が発生し、水が止まらなくなります。
タンク内には給水・排水を制御する複数の部品があり、これらが劣化や故障を起こすと水漏れにつながります。

水がちょろちょろ流れる4つの原因は以下の通りです。

  • 原因①:フロートバルブの劣化や位置ズレ
  • 原因②:ボールタップの故障と水位調整不良
  • 原因③:鎖の絡まりや切断
  • 原因④:オーバーフロー管の破損

それぞれの部品がどのような不具合で水漏れを引き起こすのか見ていきましょう。

原因①:フロートバルブの劣化や位置ズレ

劣化したフロートバルブの写真

「フロートバルブ」が劣化したり位置がズレたりすると、排水口が完全に塞がれず水漏れが発生します。
フロートバルブは、タンク底部にある黒いゴム製の栓で、排水口を塞ぐ役割を担っています。経年劣化すると、ゴムが硬化したりひび割れたりして密閉性が失われるのです。触ったときに手に黒い汚れが付く場合は、劣化が進んでいる証拠です。

また、フロートバルブの位置がズレていたり、異物が挟まっていたりすると、排水口との間に隙間ができます。この隙間から便器内へちょろちょろと水が流れ続けてしまうのです。

フロートバルブの耐用年数は一般的に10年~15年程度とされています。長年使用しているトイレであれば、フロートバルブの劣化を疑ってください。

原因②:ボールタップの故障と水位調整不良

ボールタップが故障している写真

「ボールタップ」が故障すると水位調整機能が正常に働かず、給水が止まらなくなります。
ボールタップは給水管からタンク内への水の流入を調整する部品です。浮き球と連動しており、水位が上がると浮き球も上がって給水を自動的に止める仕組みになっています。

しかし、ボールタップ本体やパッキンが劣化すると、この調整機能が正常に働きません。また、浮き球が他の部品に引っかかっていたり、破損していたりすることもあるでしょう。

このような状態になると、タンク内の水位が適正より高くなり、「オーバーフロー管」から水が流れ続けます。ボールタップには水位調整用のネジが付いているため、調整不良の場合は自分で直せる可能性があります。

原因③:鎖の絡まりや切断

レバーとフロートバルブをつなぐ鎖の写真

鎖が絡まったり切れたりすると、フロートバルブが正しく機能せず水漏れにつながります。
「レバー」とフロートバルブをつなぐ鎖は、水漏れの原因になる部品の一つです。この鎖が絡まっていると、フロートバルブが正しい位置に戻らず、排水口を完全に塞げません。

特に、節水目的でタンク内にペットボトルを入れている場合、鎖が絡まりやすくなるでしょう。また、鎖が経年劣化で錆びて切れてしまうケースもあります。

鎖が切れるとレバーを回しても空回りし、水が流れなかったり逆に止まらなくなったりします。鎖の長さが適切でない場合も、フロートバルブの密閉に影響を与えるため注意が必要です。

原因④:オーバーフロー管の破損

破損したオーバーフロー管の写真

オーバーフロー管が破損すると、正常な水位でも水が漏れ続ける状態になります。
オーバーフロー管はタンク内の水位が異常に高くなった際、余分な水を便器に排水する安全装置です。タンクの底から真っ直ぐ上に伸びている筒状の部品で、先端に「WL」の表示があります。

この管が経年劣化でひび割れたり、破損したりすると、適正水位でも水が漏れてしまうでしょう。オーバーフロー管の交換にはタンク本体の取り外し作業が伴うため、自力での修理は困難です。

タンクは陶器製で非常に重く、落下させると割れてしまう危険性があります。オーバーフロー管の破損が疑われる場合は、修理業者への依頼を検討してください。

トイレからちょろちょろとした水漏れがある場合の応急処置

水漏れを発見したら、被害拡大を防ぐため即座に応急処置を行う必要があります。 

  1. 止水栓を閉めて給水を止める
  2. 漏れている箇所を特定する
  3. タンク内の水位を確認する

この3つのステップを順番に実施することで、原因の特定がスムーズになります。落ち着いて一つずつ対処していけば、初心者でも十分に対応可能です。

1.止水栓を閉めて給水を止める

止水栓の写真

最初に行うべきことは、「止水栓」を閉めてトイレへの給水を止めることです。 
止水栓はタンク後方の壁や床から伸びている給水管に取り付けられています。 ねじ式の場合はマイナスドライバーを使って、ハンドル式のタイプはハンドルを時計回りに回すと水が止まります。

止水栓の場所が分からない場合は、家全体の水道元栓を閉める方法もあります。 戸建て住宅なら道路に面した場所の地面に、マンションなら玄関脇のメーターボックス内にあるでしょう。止水栓を閉めれば、タンク内に溜まっている水以上の水漏れは起きません。 これで一時的に被害の拡大を食い止められるため、冷静に次の手順へ進んでください。

2.漏れている箇所を特定する

止水栓を閉めたら、どこから水が漏れているのかを確認しましょう。
トイレの水漏れは大きく分けて「便器内への水漏れ」と「タンク外部への水漏れ」の2種類です。便器内にちょろちょろと水が流れている場合は、タンク内部品の故障が原因の可能性が高いでしょう。

一方、床が濡れている場合は、タンクと便器の接続部分や給水管からの水漏れが疑われます。便器内への水漏れなら、便器の水面が微かに揺れていたり波打っていたりするはずです。

トイレ本体から水が漏れている場合は、漏れている箇所が一目で分かるでしょう。 漏れ箇所を特定することで、次に確認すべきポイントが明確になります。

3.タンク内の水位を確認する

タンク内の写真

便器内へ水漏れしているか確認するためには、タンクの蓋を開けて内部を確認する必要があります。
タンクの蓋は陶器製で重量があるため、落とさないよう慎重に持ち上げてください。 「手洗い管」が付いているタイプは、蓋と本体をつなぐホースを外してから蓋を開けましょう。

タンク内を見ると、底から真っ直ぐ上に伸びている管が見えるはずです。これがオーバーフロー管で、先端に「WL」または「-WL-」という表示があります。 標準水位はオーバーフロー管の先端から2センチから3センチ下の位置です。

水位が標準より高い場合はボールタップ、低い場合はフロートバルブに原因がある可能性が高いでしょう。

ボールタップが原因でトイレタンクから水が漏れる場合の対処法

トイレタンク内の水位が標準より高い場合、ボールタップの不具合が原因の可能性が高いです。ボールタップは給水を制御する重要な部品であり、適切に調整すれば自分で直せるケースもあります。

ボールタップが原因でトイレタンクから水が漏れる場合の対処法は以下の2通りです。

対処法①:水位調整ネジでの調整をする
対処法②:浮き球の動作確認および交換を行う

それぞれの対処法を解説していきます。

対処法①:水位調整ネジでの調整をする

水位が高すぎる場合は、ボールタップの水位調整ネジを回すことで適正水位に戻せます。
ボールタップには水位を調整するためのネジが付いており、ネジを回すことで、浮き球が弁を閉じる位置を変更可能です。

そして、水位が高すぎる場合は、調整ネジを反時計回りに回して水位を下げます。ネジの形状や位置はボールタップの種類によって異なるため、取扱説明書で確認してください。調整後は止水栓を開いて水を流し、適正水位で給水が止まるか確認しましょう。

オーバーフロー管の先端から2センチから3センチ下で止まれば正常です。何度か調整を繰り返し、オーバーフロー管の先端から2センチから3センチ下に水位を安定させましょう。

対処法②:浮き球の動作確認および交換を行う

水位調整で改善しない場合は、浮き球の破損や劣化が原因の可能性があります。
浮き球を手で持ち上げてみて、給水が止まるかどうか確認しましょう。止まる場合は水位調整の問題、止まらない場合はボールタップ本体の故障が疑われます。浮き球が破損して水が入り込んでいると、正常に浮かなくなるでしょう。

また、浮き球と本体をつなぐアーム部分が曲がっていたり、劣化していたりすることもあります。給水管がタンク下部にあるタイプは交換難易度が高いため、修理業者への依頼がおすすめです。

フロートバルブが原因でちょろちょろ音がする場合の対処法

タンク内の水位が標準より低い場合、フロートバルブに原因がある可能性が高いでしょう。
フロートバルブは排水口の栓として機能する部品で、劣化や位置ズレによって水漏れを起こします。

ここでは、フロートバルブに起因する水漏れへの具体的な対処法を3つ紹介します。

対処法①:位置ズレや異物除去での対応する
対処法②:鎖の長さ調整と絡まり解消させる
対処法③:フロートバルブを交換する

フロートバルブは排水口の栓として機能する部品で、劣化や位置ズレによって水漏れを起こします。 水漏れを起こしたときの対処法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

対処法①:位置ズレや異物除去での対応する

フロートバルブの位置がズレていたり異物が挟まっていたりする場合は、調整するだけで水漏れが止まります。

まず、タンク内の水を抜いてフロートバルブの状態を確認してください。フロートバルブが排水口の中心からズレている場合は、チェーンを引っ張って正しい位置に戻しましょう。排水口とフロートバルブの間に異物が挟まっている場合は、取り除いてください。

トイレ洗浄剤の容器やペットボトルのキャップなどが挟まっているケースもあります。また、フロートバルブのゴム部分を手で触って劣化を確認することも重要です。触ったときに手に黒い汚れが付いたり、ゴムがボロボロと剥がれてきたりする場合は交換のサインでしょう。

設置してから10年~15年経過している場合は、劣化している可能性が高いため交換を検討してください。

対処法②:鎖の長さ調整と絡まり解消させる

鎖が絡まっていたり長さが適切でなかったりすると、フロートバルブが正しく機能しません。

鎖が他の部品に引っかかっていないか、ねじれていないかを確認してください。鎖が絡まっている場合は、手でほどいて真っ直ぐな状態に戻しましょう。節水目的でタンク内にペットボトルを入れている場合は、それが鎖を押している可能性があります。

メーカーは節水グッズの使用を推奨していないため、取り除くことをおすすめします。鎖の長さが適切でない場合も、フロートバルブの密閉に影響を与えるので注意が必要です。

鎖が短すぎるとフロートバルブが浮いた状態になり、排水口を完全に塞げません。逆に長すぎると他の部品に絡まりやすくなるため、鎖が少したわむくらいの長さに調整してください。

対処法③:フロートバルブを交換する

位置調整や鎖の調整で改善しない場合は、フロートバルブ本体を交換する必要があります。

フロートバルブの交換は、まず止水栓を閉めて、レバーを回してタンク内の水を全て抜いてください。次に、レバーから鎖を外し、フロートバルブをオーバーフロー管から取り外します。

新しいフロートバルブをオーバーフロー管に取り付け、レバーと鎖をつないでください。
鎖の長さは、フロートバルブが排水口にしっかり密着する長さに調整しましょう。止水栓を開いて水を流し、水が止まった後にチョロチョロ音が消えていれば成功です。

ただし、メーカーや品番によってサイズや形状が異なるため、適合する製品を選んでください。

トイレの水が止まらない場合の箇所別対処法

水が止まらない症状は、漏れている箇所によって原因と対処法が異なります。

  • タンク内で水が流れ続ける場合
  • 手洗い管から水が止まらない場合
  • 便器内に水が流れ続ける場合

それぞれの箇所に応じた適切な対処を行うことで、問題を解決できます。

タンク内で水が流れ続ける場合

タンク内で「ジャー」という音がして水が流れ続けている場合は、給水が止まっていない状態です。
この症状はボールタップの故障や水位調整不良が原因である可能性が高いでしょう。まず、浮き球を手で持ち上げて給水が止まるか確認してください。止まる場合は水位調整ネジを回して調整し、止まらない場合はボールタップ本体の交換が必要です。

また、オーバーフロー管から水が流れ込んでいる音が聞こえることもあります。この場合も水位が高すぎることが原因なので、ボールタップの調整や交換で対応しましょう。

手洗い管から水が止まらない場合

タンク上部の手洗い管から水が出続けている場合も、ボールタップの不具合が原因です。
手洗い管はボールタップと連動しているため、給水が止まらないと水が出続けます。

対処法はタンク内で水が流れ続ける場合と同じで、ボールタップの調整や交換を行ってください。また、手洗い管の接続部分から水漏れしている場合は、パッキンの劣化が疑われるでしょう。この場合は、手洗い管と本体の接続部にあるナットを締め直してみてください。締め直しても水漏れが続くなら、パッキンを新しいものに交換する必要があります。

便器内に水が流れ続ける場合

便器内にちょろちょろと水が流れ続けている場合は、フロートバルブの不具合が主な原因です。
排水口の栓であるフロートバルブが正しく密閉されていないため、タンク内の水が便器に漏れ出ています。フロートバルブの劣化、位置ズレ、鎖の絡まりなどを確認してください。

また、オーバーフロー管が破損している場合も、便器内に水が流れ続けます。オーバーフロー管にひび割れや穴がないか、目視で確認しましょう。破損が見つかった場合は、タンク本体の取り外し作業が必要となるため、修理業者への依頼がおすすめです。

トイレタンクに水がたまらない場合の原因別対処法

水が止まらない症状とは逆に、タンクに水がたまらないトラブルもあります。 

  • 給水音がしない場合の対応
  • 止水栓が閉まっている場合の対応
  • ボールタップ不具合による給水不良

この場合は給水に問題があることが多く、原因を特定して適切に対処しましょう。 

給水音がしない場合の対応

レバーを回しても給水音が全く聞こえない場合は、水の供給が止まっている可能性があります。
まず、止水栓が閉まっていないか確認してください。 止水栓はタンク後方の壁や床から伸びている給水管に付いています。マイナスドライバーで反時計回りに回すと、止水栓が開いて給水が再開されるでしょう。

止水栓を開いても給水されない場合は、水道の元栓が閉まっている可能性もあります。また、断水や配管の凍結なども考えられるため、他の水栓からも水が出ないか確認してください。

止水栓が閉まっている場合の対応

止水栓が完全に閉まっている場合は、開くだけで問題が解決します。

マイナスドライバーを使って、止水栓のネジを反時計回りに回してください。完全に開けるのではなく、水が適量流れる程度に調整しましょう。止水栓を全開にすると、タンクへの給水量が多すぎて水位が上がりすぎることがあります。

開けすぎた場合は、時計回りに少し戻して適正な給水量に調整してください。 止水栓の開け閉めを調整することで、タンクへの給水量をコントロールできます。

ボールタップ不具合による給水不良

止水栓は開いているのに給水されない場合は、ボールタップの故障が疑われます。

ボールタップ内部のパッキンが劣化していると、給水管からの水がタンクに流れません。また、ボールタップのフィルターにゴミが詰まっている可能性もあるでしょう。フィルターはボールタップを取り外すと確認できるため、ゴミが詰まっていれば取り除いてください。

それでも改善しない場合は、ボールタップ本体を新しいものに交換する必要があります。交換用の部品はメーカーや型番に合ったものを選び、適切に取り付けましょう。

トイレのちょろちょろとした水漏れ修理を業者に依頼する料金目安

自力修理が難しいケースや、確実な修理を希望する場合は専門業者への依頼が安心です。 どのような状況で業者に頼むべきか、また料金はどれくらいかかるのかを事前に知っておきましょう。 

作業内容料金相場(税込)
フロートバルブ交換8,800円~
ボールタップ交換14,300円~
パッキン交換17,600円~
タンク脱着作業13,200円~

修理費用は、基本料金と作業料金、部品代の合計で算出されます。フロートバルブやパッキンなどの単純な部品交換であれば、比較的安価に済むでしょう。一方、オーバーフロー管の交換やタンク本体の脱着が必要な場合は、大きく費用がかかることもあります。

見積もりは無料で対応してくれる業者が多いため、複数社に相談して比較検討してください。

トイレのちょろちょろとした水漏れによる水道代への影響

トイレからちょろちょろと水が流れ続けると、水道代が大幅に増加する可能性があります。わずかな水漏れでも24時間流れ続けるため、1ヶ月で相当な水量が無駄になるでしょう。

仮に、1分あたり約0.1~0.2Lの水漏れがあったとすると、1か月で約4.5~9㎥の容量が無駄に流れ、水道代換算でざっくり1,000~2,000円の出費となるケースもありえます。

ちょろちょろという小さな音だからと油断していると、次の水道代請求で驚くことになりかねません。早期に発見して対処すれば、無駄な水道代の支払いを避けられるため、異変に気づいたらすぐに対処してください。

トイレのタンクからちょろちょろと水漏れする場合は早めの対処を

トイレタンクから水がちょろちょろ流れる原因は、主に4つの部品トラブルです。
フロートバルブの劣化、ボールタップの故障、鎖の絡まり、オーバーフロー管の破損が該当します。水漏れを発見したら、まず止水栓を閉めて給水を止め、漏れ箇所を特定してください。

タンク内の水位を確認することで、原因となっている部品をある程度絞り込めるでしょう。
水位が低ければフロートバルブ、高ければボールタップに問題がある可能性が高くなります。ボールタップが原因の場合は水位調整ネジで調整でき、フロートバルブは比較的簡単に交換可能です。

水が止まらない場合と水がたまらない場合では、原因と対処法が異なるため注意してください。ちょろちょろ漏れを放置すると、水道代増加につながります。

オーバーフロー管の交換やタンク本体の破損など、自力修理が難しいケースでは修理業者への依頼が安心でしょう。早期発見・早期対処が、被害を最小限に抑える最善の方法です。

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